はじめに
「やるべきことは分かっているのに、なかなか行動に移せない…」そんな悩みを抱えることはありませんか？行動が伴わないのは、私たちの「危機感」が薄いからかもしれません。危機感を持つことは、行動を促す大きな原動力です。
本記事では、危機感と行動の関係性を解明し、As is / To be の考え方を活用してそのギャップを埋め、モチベーションを高める方法を紹介します。
危機感が行動を引き起こす理由
私たちが行動に移す際に、何がそのきっかけになるのでしょうか？多くの場合、それは「このままではまずい」という危機感です。危機感とは、現状が悪化する可能性を感じたときに生じる感情で、これが行動を引き起こすトリガーになります。
特に期限が差し迫ったタスクや、命にかかわる状況に直面したとき、人は自然と行動を始める傾向があります。
As is / To beの考え方 – ギャップがモチベーションを生む
行動を促すために有効なのが「As is / To be」というフレームワークです。これは、現在の自分（As is）と理想の自分（To be）を明確にし、その間のギャップを埋めるために行動を取るという考え方です。このギャップを認識することが、モチベーションの源となります。
実践方法
- 『 As is（現在の状況）』を見つめる：自分が今どのような状態にあるのか、そしてその状態で何が問題なのかを具体的に書き出します。
- 『 To be（理想の姿）』を明確にする：自分がなりたい姿や達成したい目標を具体的にイメージします。
- ギャップを埋めるためのアクションプランを作る：現在の自分から理想の自分になるために必要な具体的な行動をリスト化し、ステップごとに進めていきます。
このギャップが大きいほど、危機感は強まり、行動を起こす力が強くなります。目標を現状を把握することで、目標を達成するための手段を考えるようになります。
このモチベーションに関する内容はこちらの方に詳しく書かれていますので気になる方はぜひ！
神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り / 星 渉 (著)
危機感と行動の心理学的根拠
心理学では「プロスペクト理論」によって、危機感が行動に大きく影響することが説明されています。この理論では、人は利益を得るよりも損失を回避することに強い影響を受けます。つまり、何かを失う可能性を感じると、私たちはそれを避けるために積極的に行動する傾向があるのです。
たとえば、申請すれば１万円給付しますといわれるより、申請しないと１万円徴収しますと言われた方が行動に移す可能性が高いです。
行動するための危機感の良し悪し
行動を促すポジティブな側面
危機感が強まると、私たちは行動を起こす確率が高まります。特に、短期的な目標に対しては強力なモチベーターとなり、迅速に問題を解決したり目標を達成するための原動力となります。たとえば、仕事の締め切り前に感じる緊張感が、作業を加速させることは誰しも経験があるでしょう。
危機感のデメリットと対策
しかし、過度の危機感はストレスを引き起こし、かえって行動が鈍ることもあります。危機感が強すぎると「どうせうまくいかない」「もう手遅れだ」と思い込み、逆に行動を抑制してしまう可能性があります。こうした状況に陥らないためには、危機感を適度にコントロールし、解決可能なステップに分解することが大切です。
具体的なアクションプラン
行動するための第一歩として、以下の具体的なステップを試してみましょう。
- 危機感を持つ環境を作る：目標に期限を設けたり、進捗を他者と共有することで、自然と危機感を高める環境を作り出します。環境を変えることは私たちに与える影響は思いのほか大きいものです。
- 目標を小さく区切る：大きな目標に対しては、まず小さなステップを設定し、一歩一歩着実に進めることで過度のプレッシャーを回避します。
- リスクと報酬を意識する：行動しなかった場合のリスクと、行動した場合の報酬を明確にしておくことで、より強いモチベーションを持続させることができます。
まとめ
行動ができない理由は、危機感の欠如かもしれません。危機感が強くなれば、私たちは自然と行動に移ります。また、As is / To be のフレームワークを使ってギャップを明確にし、そのギャップを埋めるための具体的なアクションプランを作成することで、モチベーションを持続させることができます。ぜひ、危機感を上手に活用し、行動力を高めてみてください。
