1. はじめに
仕事に追われる毎日、「どうにかして効率よく働けないか?」と感じたことはありませんか?長時間労働や膨大なタスクに圧倒されると、心身ともに疲弊し、ミスも増えがちです。そんなときに役立つのが「エフォートレス思考」と「エッセンシャル思考」、そして「イシューを見極める思考法」です。
これらを実践することで、無駄な努力を省き、重要なことに集中できるようになります。この記事では、それぞれの思考法を使った効率的な仕事術について、本を読んだ中で意識したいと思ったことを紹介します。
2. エフォートレス思考:シンプルに効率を上げる
エフォートレス思考は、物事を複雑にせず、シンプルかつ効果的な方法で仕事を進める考え方です。私が、本の中で意識したいと思ったことは下記の3つです。
- 脳内を空っぽにして余裕のある状態にする
- シンプル かつ 簡単にやる方法を知る
- ミスをなくす仕組みを作り、「思い出す」という過程をなくす
私の場合は、スケジュールの予定としてやることを時間確保しています。誰もが見れるオンライン上のスケジュールであれば、その時間に会議を入れられることも少なくなり、その日になることは、朝に確認しやすくなるメリットがあります。このように、エフォートレス思考を取り入れることで、無駄な労力を使わずに仕事を進めることができます。
3. エッセンシャル思考:重要なことに集中する
エッセンシャル思考は、自分にとって本当に重要なことにのみ集中し、それ以外のことを排除する考え方です。この思考法では、意識したいと思ったことは次の2つです。
- 「1%の最も大事なこと」にフォーカスし、それ以外の99%のタスクや要望にはNoと言うこと
- 90%以上自信をもってYesと言えることのみに集中し、悩む・保留はNoとする
具体的な例として、すべての会議に参加するのではなく、「この会議が本当に重要かどうか?」を常に考え、不要であれば参加しない勇気を持つことです。
大勢の会議はその人の時間を奪っていることを意識するべきです。意見を言ってくれる人や決定権を持つ人がいれば会議としては成立しますので、共有事項の伝達だけの会議でなければ、何も発言しない人は作業を進めることを優先するもの1つの手です。
また、悩む時間を減らし、すぐに決断することで、迷いが生じる時間を短縮し、余計なストレスを減らします。そのためには明確な基準が必要になります。自動化するうえでも一度基準について考えてみることをオススメします。
4. イシューを見極める:正しい努力の方向性を決める
イシューとは、解決すべき重要な問題や課題のことです。仕事に取り組む前に「本当に解決すべき課題は何か?」を明確にし、方向性を決めてから努力することが重要です。このプロセスを無視すると、無駄な努力や誤ったアプローチを取ってしまい、結果的に時間を浪費する可能性があります。
プロジェクトの初期段階でチーム全体の目標を明確にし、進むべき方向性を統一することが、成果を出す上で重要なポイントです。これにより、途中での軌道修正や無駄な努力を防ぐことができます。
5. 実践例:エフォートレス&エッセンシャル思考を仕事に取り入れる
まず、エフォートレス思考を取り入れるために、ToDoリストを簡潔に整理し、優先順位を決めることが大切です。「本当にやるべきこと」を問いかけ、優先度の低いタスクは後回しにします。次に、エッセンシャル思考を活用し、最も重要なタスクだけにエネルギーを注ぎましょう。これにより、時間の節約だけでなく、質の高い成果が得られます。
さらに、イシューを見極めるために、最初に「ゴール」を設定し、それに向けたアプローチを明確にすることで、無駄な努力を減らします。この3つの思考法を組み合わせることで、仕事が効率的に進み、ストレスを軽減できるはずです。
6. まとめ
エフォートレス思考、エッセンシャル思考、そしてイシューを見極めることで、仕事の効率が格段に向上します。脳内をクリアにし、最も重要なことに集中することで、より少ない努力で大きな成果を得ることができます。これらの思考法を日常の仕事に取り入れ、ムダを排除しつつ、働き方をシンプルに変えていきましょう。
紹介書籍
エフォートレス思考 努力を最小化して成果を最大化する / グレッグ・マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする / グレッグ マキューン (著), 高橋 璃子 (翻訳)
イシューからはじめよ[改訂版]――知的生産の「シンプルな本質」 / 安宅和人 (著)